株式投資で巨万の富を目指して

サラリーマン投資家よっぴーの資産運用録。

かぼちゃの馬車に轢かれた人たち

こんばんは、よっぴーです。
 
おとぎ話では、かぼしゃの馬車に乗って舞踏会に行き幸せをつかむわけですが、現実は甘くなかったようです。
 
シェアハウス運営会社スマートデイズが賃料支払いを停止し、その後破綻した問題。投資した人たちは言わば、かぼちゃの馬車に乗り損ねたあげくに轢かれてしまった格好です。
 
投資家が行ったことは、①スマートデイズとサブリース契約、②銀行から融資を受ける、③シェアハウス建設、④スマートデイズに運営委託、⑤スマートデイズから賃料受け取り、⑥ローン返済です。
⑤>⑥であるうちは左うちわなのですが、この中の⑤が止まってしまったばかりに投資家は一気に地獄に突き落とされてしまったわけです。ニュースや新聞を見ると、多額のローンだけが残ってしまい、生活に窮する人もいるようです。
 
明るみになったビジネスモデルを見てみると、そもそも上手くいかなそうに思えますし、一種のねずみ講のような気もします。まあ、後講釈ですから何とでも言えますけど。
 
結果的にこの投資は大失敗に終わったわけですが、これは決して他人事ではありません。個別株投資をしていると、どうしても自分だけには特別な何かが見えているような気になります。そうすると、知らず知らずのうちに過大なリスクを取るようになっていきます。
今回の件は、1つの運用先に身の丈以上の資産を注ぎ込むという、恐ろしいまでの超集中投資の負の側面が前面に押し出されました。今回投資してしまった人たちは自分だけに特別なチャンスが巡ってきたと思い込み、果敢に挑んだ結果、再起不能なまでに叩きのめされてしまったのです。
 
 
私にとって、このニュースから学ぶべき最も重要な教訓は「レバレッジのリスク」です。
私が尊敬してやまない投資家チャーリー・マンガーは、いみじくもこう言いました。
 
「人を破滅させるものは、酒と薬とレバレッジである。」
 
今回の件も、ローンさえ組んでいなければ再起もできるでしょうし、そもそもこの取引に巻き込まれることもありませんでした。
 
ローンを組むと人は慎重になるように思えますが、ローンを組もうと思った時点で人は正常な判断を失っているのかもしれません。自分の判断をとことん信じられなければそんなリスクは取れませんから、自分は特別な何かを持っていると必死に言い聞かせているのかもしれません。
借りたら借りたで、毎日ローンの恐怖に怯えていたのでは今度は鬱になってしまいます。そのため、自分の現状を顧みることもなく、何もなかったかのようにふるまってしまうのでしょう。だから、どんな状況になっても失敗を認めることができませんし、そもそも失敗していることに気づくこともできません。言わば思考停止状態です。
 
そして全てが終わった後で我に返り、そして慌てふためき、自分が被害者であるかのように騒ぎ立てるのでしょう。一儲けしたいという自分のスケベ心を棚に上げて。
 
どんな投資も、それが利益を上げる目的である以上、どこまでいっても自己責任の世界です。もう一度自分のポートフォリオを射直し、リスクを取り過ぎていないかを見返してましょう。
自分が損した途端に被害者ぶるのは自由ですが、社会には受け入れらません。みなさんもお気をつけて。
 
 
それではまた!