マッチング拠出でいくら拠出するか
こんばんは、よっぴーです。
マッチングかイデコかという不毛且つ不要な悩みから解放されたのはいいのですが、次の悩みはマッチング拠出にいくら出すかです。
企業型であろうと個人型であろうと、確定拠出年金最大のデメリットは、60歳になるまで引き出せないことです。その日の暮らしにも困るほどになろうと、どれだけ借金しようとも、積みあがった年金資産には手を付けることができません。(そうはいっても資産に変わりはないので、担保になるかもしれません。)
つまり、このデメリットを受け入れてこその所得控除と運用益の非課税です。
そしてこのデメリットと向き合うために私たちが考えなくてはならないことはただ一つ、資金繰りです。しかし、この問題はそれほど難しくありません。充分な手元資産があればそもそも問題にならないからです。マイホーム購入資金、教育資金、保険などなどを考慮したライフプランを考える必要もありません。実際に周りを見渡しみれば、浪費癖があって貯金できない人でも何とかなっている人が何人もいるでしょう。
企業も個人も破産の原因は共通で、手元の現金がなくなって支払いが滞ってしまうことです。つまり、給料という形で毎月一定の現金が手に入るサラリーマンにとって、余程のことがない限り破産の心配はありません。最悪、日々の生活を切り詰めればどうにかなります。どう見ても儲かっていなさそうな会社なのになかなか潰れないのは、現金商売のおかげということがあります。会社にとって必ずしも赤字=倒産ではなく、それは個人にとっても同じです。
ということで、マッチング拠出については充分な流動資産がすでにあるのであれば、拠出は限度いっぱいで設定した方がよさそうです。
流動資産と書いたのは、必ずしも現預金である必要はなく、株や債券などすぐに現金化できるものであれば何でもいいからです。不動産はすぐ売ることが難しいので、含めない方が無難でしょう。
因みに「充分な」とは、私の中では1年分の生活費が目安です。生活費3か月分とよく言われますが、勤め先が倒産して無職になったときに3か月分の生活費しかないというのは不安です。失業保険が出るので実際には何とかなるのでしょうが、会社が潰れる=不景気の可能性が高く、変な企業に捕まらないようじっくり求職するための保険がわりです。
一方で、拠出額を増やすと自由に使えるお金は確実に減るため、失うものがあるのもまた真理。あくまで自己責任でお願いします。
それではまた!