書評「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」
こんばんは、よっぴーです。
ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」の続編、ロバート・キヨサキ著「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」を読みました。
5年前くらいに購入し、その頃はあまりピンと来なかったので押し入れに封印していましたが、ふと思い出して読みました。あのころと違い、資産運用に力を入れている今読んでみるとなかなか面白い内容でした。
まず世の中には4つのクワドラントがあるのだそう。
①E(employee):サラリーマン
②S(self-employee):自営業者
③B(business owner):ビジネスオーナー
④I(investor):投資家
図に表すと以下のようになるのだそう。
E | B
ーーーーー
S | I
そして、人生を通じて左側のクワドラントから右側のクワドラントになれるように努力することが、金持ちへの道とのことです。そしてクワドラント間の移動に決まりはなく、本人の目標次第です。本の中では、理想は「I」に行きつくことと説いています。
因みにクワドラントの右側と左側の違いは、自分にキャッシュをもたらすのは誰か?ということ。左側は自分で自分のために稼ぎ、右側は誰かが自分のために稼ぎます。誰かが自分のためにお金を稼ぐ仕組みを持つことが、本当の資産家と言えるのです。
SとBの違いは、ラーメン屋の店主とラーメンチェーンのオーナーを思い浮かべるとわかります。ラーメン屋の店主は、人気店になればもちろん稼ぎはよくなりますが、その分忙しくなって自分の時間がどんどん減っていきます。一方ラーメンチェーンのオーナーは、雇った店員が働いてくれるので、人気になっても自分の時間は全く減りません。だからSでとどまるのではなく、Bに移るよう考えて動かなればなりません。
この本自体は具体的な手法ではなく、心構えが書かれています。だから、Eに属して貯金以外に興味がない人が読んでもつまらないでしょう。ですが、脱サラ、アーリーリタイアを目指す人が読めば得らるものがあります。それ以外にも当然、お金持ちになりたい、自分の時間をもっと持ちたいと思う人にもヒントになります。
私は今、株式投資を通じてE→Iへ移ろうとしていることになります。まだまだ今の資産状況ではEの域を出ていませんが、どうなりたいかを意識すれば自然と行動が変わります。給料を毎月使い切っては投資に回すお金がありませんから、節約することになります。何を買うにも本当に必要か自分い問います。
こういった行動は、もちろんどのクワドラントからどのクワドラントへ移ろうとするかで変わります。例えばE→S、S→Bに移りたい人が株式投資をしてもほとんど意味がありません。何をするにも明確な目標を持ち、そのために行動を変えることが重要なのです。
多くの人がお金持ちになりたいという欲求を持っている中でこの本は、あなたを蛮勇に駆り立てることなく背中を押してくれるでしょう。EやSに属していたいと思うのも自由ですが、 欲望のままに夢を追うのも悪くありません。
それではまた!