株式投資で巨万の富を目指して

サラリーマン投資家よっぴーの資産運用録。

金利について真面目に考えるのも悪くない

こんばんは、よっぴーです。

 

本日の日経新聞の記事に、「米欧緩和 出口に不安」というものがありました。

 

内容としては、FRB(米連邦準備理事会)に続いてECB(欧州中央銀行)も金融緩和政策の終了を決定。ただし現在は景気拡大局面の後半を迎えており、政策金利引き上げに限界がある。つまり、次に景気後退が起きた場合に利下げ余地が限られており、危機の備えに不安が残るというもの。

 

政策金利を上げる目的は、一般的にインフレ抑制です。理想的なサイクルは、景気後退→金利引き下げ→景気回復→インフレ→金利引き上げでしょうか。日本はこのサイクルの中のインフレが起きず悩んでいます。(日銀の黒田総裁は2%を目標として掲げていますが、未だ達成できていません。)

 

ところがインフレを起こすのは理論的には簡単です。インフレとは一般的に物価上昇と言われますが、言い換えれば貨幣価値の下落です。つまり日銀がじゃぶじゃぶ紙幣を刷って世の中に供給すれば、紙幣が供給過剰となって価値が下落します。そして、それにつられて物価上昇が起きます。

 

では何故これをしないかと言えば、恐らく第一次大戦後のドイツで発生したハイパーインフレがその結果を示しているからでしょう。リヤカーいっぱいの札束を持ってじゃがいもを買いに行く写真を見たことがある人も多いはずです。

 

貨幣価値の下落によって引き起こされるインフレは災難以外の何物でもないことは、既に歴史が証明しているのです。

 

翻って日本を見ると、欧米のことなんて心配している場合ではありません。史上まれにみる低金利政策を続けており、素人目に見てもこれ以上金利を下げて効果があるのか疑問がわくほどです。その上マイナス金利なんてものにまで手を出しています。言わば、史上類を見ない壮大な実験が行われているのです。

 

そして私たちは、その壮大な実験の参加者として生きています。その結果、幸せになるのか不幸になるのかは誰にもわかりません。前人未踏故、神のみぞ知る世界なのです。

 

もちろん不安はありますが、誰も経験したことのない世界が待っているのですから私個人としてはワクワクしています。普段は遠い世界の話に感じますが、金利の世界も考え始めると奥深いものです。

 

それではまた!