株式投資で巨万の富を目指して

サラリーマン投資家よっぴーの資産運用録。

株式投資の素晴らしさを伝えるのは難しい

こんばんは、よっぴーです。

 

投資=ギャンブル。

 

これが投資をしていない人が投資に対して持っているイメージでしょう。

この理解自体は私自身、半分正解、半分誤解と思っています。元本割れのリスクがある以上、いかなる投資法もギャンブルの謗りを免れません。一方で、長期で見た場合はほとんど負けることがないという面もあります。

 

先日部内の勉強会があり、私が発表の番でした。テーマは部長が決めたものですが、何の因果か「分散投資ポートフォリオ」。これはチャンスとばかりに、同僚に投資の素晴らしさを説こうと思って張り切りました。

 

以前部内で話題なったためみんな知っていますが、ポートフォリオの事例として私の確定拠出年金ポートフォリオを見せたりしました。

 

が、結果は惨敗。

 

今にして思えば、そりゃそうだわなといった感じです。

 

モーニングスターが公表しているポートフォリオモデルも紹介したのですが、株式と債券の割合は以下の通りです。

 

目標リターン0~3%の安定運用型     株式 3割 : 債券 7割

目標リターン3~5%のスタンダード型   株式 5割 : 債券 5割

目標リターン5~8%の積極運用型     株式 7割 : 債券 3割

 

実際には、株式、債券とも国内、海外とありますから、もう少し複雑です。海外はさらに先進国と新興国に分けられますしね。

 

まあ、ここまでは良かったのかもしれません。投資していない人は、どんな組み合わせでどのくらいの利回りが得られるかなんて知らないでしょうから。

「へ~」くらいには思ってもらえたのかもしれません。

 

で、問題はこの後です。

 

こんな真面目な説明をした後に、私の先進国株式100%のポートフォリオを見せたのですから、同僚にとって私は生粋のギャンブラーでしかありません。モデルどおりのポートフォリオを見せた方が良かったのでしょう。

なぜ株式100%にしているのかも語りたかったのですが、20分という限られた発表時間に加え、株式投資はテーマではありません。だから、株式投資の素晴らしさがわかるシーゲル教授のかの有名な図なんか載せるわけにはいきません。

 

恐らくこれが1つ目の敗因でしょう。

 

因みに発表後の質問で、私のポートフォリオの利回りはどのくらい?と聞かれたので、実際にサイトを開いて確認して「9%ちょっと」と答えました。ざわついたのは、7人中2人だけでした。その他5人は、「株式100%のハイリスクのポートフォリオで、利回りたったの9%かよ。」と思った可能性があります。

 

これが2つ目の敗因でしょう。

 

そもそも、投資をしていない人は複利を理解していないのです。正確に言えば、複利の威力を、です。

仮に元本100万円を年利9%で運用すると、30年後には約1,300万円になります。同じように、3%で運用すると約240万円、6%で運用すると570万円です。たった数%の差ですが、結果にとてつもない差が生まれるのです。

これも伝えたかったのですが、何せテーマにあっていません。

 

ちょっと悔しいですが、仕方ありません。仮にすべてを伝えたところで、みんなが方針を変えるわけではないでしょう。私に株式投資のリスクを諭す人がいたとしても、私は決して株式投資を止めないでしょうから。それと同じことです。

 

人の行動を変えるのはとても難しい。勉強になる会でした。

 

それではまた!