株式投資で巨万の富を目指して

サラリーマン投資家よっぴーの資産運用録。

運用額が大きいと損失も大きい。当たり前だがなかなか理解されない

こんばんは、よっぴーです。

 

そう言えば、年金運用の損失の大きさが話題になっていました。

2018年10月~12月の運用結果が公表され、その結果が14.8兆円のマイナスだと言うのです。桁の大きさに驚きです。私の極小ポートフォリオがみじめに見えてきます。

 

と思ったら、運用額は150兆円あるんですね。

とは言えその1割が吹き飛んだわけですから、この相場で良く耐えたと言える結果ではないのは確かです。

 

それでも、2001年からの累計利益は56兆円あるようです。運用比率を見直した2014年以降で見ても15兆円の利益が出ているそうです。多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、短期で利益を追求する組織でない以上、僅か3ヶ月の成績で評価するのは酷な話です。

 

メディアも、利益を報道する際は15兆円「しか」ないと言い、損失を報道する際は15兆円「も」出たと言うわけですから勝手なものです。

 

 

ただ年金運用の場合、150兆円にも上る資産の内、株式と債券で半々にするのが基本ポートフォリオとなっています。とすれば、この3ヶ月の下落がいくら大きいとは言え、その1割を棄損するというのは解せないものがあります。

 

ドルコスト平均法で定期的に買い増しているかと思っていましたが、ひょっとして一括投資に近いやり方を取っており、思いっきり高値掴みをしている可能性は否定できません。

あるいは金額が大きいため、政権の意向に沿って黒田バズーカの代わりに利用されている可能性も否定できません。

 

いずれにせよ、平均を狙いに行くパッシブ運用のわりに成績が悪いのは間違いないため、「ヘタクソ」と批判されても仕方ないでしょう。もしも株式100%のポートフォリオなら2割の棄損になりますが、株価の指数は2割も下げていません。損失の原因が株価下落なのは明らかなので説明不要ですが、このあたりの説明責任はあると思います。

 

おとなしく一定額を毎日積立しておけば良かったものを、と思わずにはいられません。

 

 

因みに、債券の方では4千億円の評価益となっているそうです。

運用比率を見直さずに債券で運用していればと思う人もいるでしょうが、債権だけでは15兆円も利益を計上できないでしょう。いち早く利上げしている米国債ですら、ようやく3%程度の金利です。そんな状況で15兆円も利益が出すには、ジャンク債に投資するしかありません。

 

また債券投資で利益が出ている理由は簡単で、株価が下落したためです。株価上昇は債券価格の下落に、株価下落は債券価格の上昇につながります。当然、逆もまた然りです。なので、運用比率を見直さなければ利益が出ていたのではという批判には意味がありません。

 

逆にアベノミクスで株価上げ上げの中、もしも年金運用の利益が微々たるものであったなら、何のためのアベノミクスだとメディアによる非難の大合唱が目に浮かびます。

 

 

まあ普通の人はその損失の巨額さだけに目が行ってしまいますから、株式投資を勉強していない人には理解されないでしょうね。

 

 

個人的な意見を言うと、債権の割合を下げて、もっと外国株式の割合を増やしてもいいのではないかと思っています。理論上、永遠に投資を続けられる年金運用であるからこそ、株式投資のメリットを最大限受けられると思うのです。

 

何にせよ、支給年齢の更なる引き上げが濃厚な年金なんか当てにせず、せっせと資産運用に励むのみです。自分の未来は自分で守りましょう。

 

 

それではまた!