株式投資で巨万の富を目指して

サラリーマン投資家よっぴーの資産運用録。

理解しきれないが、すごいぞソフトバンクグループ

こんばんは、よっぴーです。

 

23日にすごいニュースが飛び込んできました。

ソフトバンクグループが突如、「自己株式取得と負債削減のための 4.5 兆円のプログラム」を発表したのです。

 

内容は、

・4.5兆円の資産売却

・負債の返済

社債の買い取り

・現預金の充当

・2兆円の自社株買い

・取得した自社株の消却

の6つです。詳しくはIRで確認してください。

 

しかし、孫社長のすることは桁が違います。スケールが大きすぎて、私の理解が全く追いつきません。まあ凡人にわかる程度のことしかできないならば、ソフトバンクグループがここまで大きくなることはなかったでしょう。

 

こういうダイナミックな出来事の最中に身を置くことができるなんて、まさしく株主冥利に尽きます。

 

自社株買いについては、既にソフトバンクKKの株式を担保に借り入れたを丸々使って5千億円分買うことを宣言していますが、今回の2兆円はそれに上積みする内容です。総額2.5兆円、発行済株式総数に対して約45%という巨額なものになります。

 

孫社長はもともと、営業利益を1兆、2兆と豆腐のように数えるような会社にすると言っていましたが、まさか自社株買いまで豆腐のように数えることになるとは。

本当に買えるのか?という疑問もありますが、実行されれば日本金融史にその名を刻むことになるでしょう。

 

 

さて、問題はどの資産を売却するのかということです。

 

ソフトバンクグループの保有資産は27兆円で、4.5兆円という売却額はその20%に当たります。それだけをねん出するには、アリババ、ソフトバンクKK、スプリントを一部売却することは間違いないでしょう。中でも最大の時価総額を誇るアリババの売却は必須となります。

 

すると、アリババ、ソフトバンクKKは今回の売却に合わせて同額の自社株買いを、スプリントはTモバイルに全株売却してしまうとか。むしろアリババだけ4.5兆円分売却して、徐々に中国離れをするのかもしれません。ジャック・マー氏も引退したことだし、徐々に距離を置こうとしているのでしょうか。

 

何にせよ、過去にデリバティブを駆使してアリババを売却し、NVIDIAをしれっと売却した孫社長の過去から察するに、既に売却の目途が付いている可能性はあります。むしろコロナショックを受けて、それを一気に前倒しした可能性すらあります。

 

今回の発表を受けてアリババやソフトバンクKKが下落していますが、今から下落したところで孫社長は涼しい顔をしているでしょう。だって、こんなことを発表すれば当然起こることですから、何の対策もしていないと考える方が不自然です。

 

次に2.5兆円の自社株買いですが、どうやってこれだけの数を集めるかです。

 

HPに2019年9月末時点の株主状況が掲載されていますが、それによると

 

外国法人 約37%

個人・その他 約33%

金融機関 24%

上記以外 約6%

 

です。個人の中には孫社長の22.32%が含まれているのでしょう。

3/19時点の株価で発行済株式総数の45%ですから、この中の半数近くが手放す必要があります。私の想像ですが、孫社長 14%、エリオット 3%、日本の投資信託 9%で27%くらいになります。今後株価が上がってしまえば買える株数が減りますから、これで2.5兆使ってしまうかもしれません。

 

何にせよ、手元に1.7兆円残していることを考えると、資産売却に多少時間がかかったとしても、自社株買いは粛々と進められることでしょう。しかも、売却と並行してなんてぬるいことは、孫社長は恐らくしません。3/19時点で73%も割安に放置されているとの認識です。昨年の6千億円の自社株買いもわずか3ヶ月で終了し、宣言通り全て償却されました。

 

株価が下落または緩い上昇しかしないならば買い増し、当初の5千億円は今月中に、2020年3月期決算発表までにさらに1兆円というスピードで実行に移すと予想しています。

 

そうすると、いくらソフトバンクグループの株を空売りしようとも、全てソフトバンクグループが吸収してしまうことになります。理屈の上では株価は上がるしかありませんが、今日以降、果たしてどうなるでしょうか。

 

私としてはもちろん上がった方がうれしいですが、上がろうとも下がろうと歴史的な出来事を目撃することになりそうです。

 

最後になりますが、これは全て私の妄想です。この記事を見てソフトバンクグループの株を買うのは自由ですが、損をしても責任は取りません。もちろん、利益を得ても分け前を寄こせとは言いません。

 

 

それではまた!