新たなビジネスはちょっとしたひらめきから
こんばんは、よっぴーです。
12月3日(火)の日経新聞の朝刊は読みましたか?
社会面に新たなビジネススキームが記載されていました。
その名も「給料ファクタリング」。
ファクタリングと言えば、企業が売掛債権を売却する資金調達方法ですが、これを個人に応用した手法です。売掛債権が給料ということです。
もちろんこの手の内容で、社会がますます便利になるよってな結論にはなりません。
相談件数が増えていて社会問題になるつつあるという記事です。
この手法、契約形態が債券売買となるため、貸金業法や利息制限法に抵触しないそうなんですね。つまりは利息取り放題。
日経新聞の記事で紹介されていた24歳男性の事例だと、借入時の手数料を年利換算すると驚きの600%だったそうです。因みに利息制限法の上限は20%です。
恐ろしい。
因みに、その男性が給料ファクタリングを行った経緯というのが、
①パチンコにはまり、消費者金融からお金を借りる
②信用情報機関のブラックリストに載り、借り入れに制限がかかる
③SNSで見つけたこのスキームに手を出し、お金を借りる
④借り入れ後2、3ヶ月で回らなくなり弁護士に駆け込む
というものでした。
どうでしょう。
あなたが貸金業を営んでいるとして、この男性に年率20%程度の利息でお金を貸したいと思いますか?
無理でしょう。だって借り手の感覚普通じゃないし。
だから年率換算してとんでもない利息がかかったとしても、皮肉なことに健全な経済活動の結果と見ることもできます。
しかしまあ、よく思いつくものです。
上に政策あれば下に対策ありとは中国のことわざにありますが、本当にその通りだと思わされます。
それからもう一つ。
例にするには不適切ですが、ビジネスチャンスはちょっとしたひらめきだけではなく、確かな知識も必要だなと思い知らされます。
法の抜け道を探すには、法律を読み込むことが求められます。法律を知らずして、抜け道は見つけられません。
その力をもっと別のところに生かせば、と思わないではないですが。
いっそホワイトハッカーよろしく、アングラ世界から法の抜け道探しの達人を集めて政策提言会社作ったら儲からないだろうか。
あれ、新たなビジネスチャンスを見つけてしまったかも。
このブログを運よく見た人。
このビジネス、お譲りします。
それではまた!