「ESG投資」人から預かったお金を趣味に使っちゃいけませんね
こんばんは、よっぴーです。
今年の夏は暑かったですね。
さらに大雨に台風と、大きな被害をもたらしました。中でも、台風が関東から上陸して九州へ抜けて行ったのには驚きました。
その度に原因と言われるの地球温暖化。本当に起きているのかはわかりません。地球誕生から46億年あまり、気候変動の一環だと言われればそんな気もします。
そんな中で最近注目を集めているのがESG投資です。
しかし、12月14日の日経新聞にこんな記事が載っていました。
「ESG投資変調の兆し 旗振り役の米年金幹部交代」
みなさんご覧になりましたか?
要約すると、
ESG投資に率先して取り組んできた米カリフォルニア州職員退職金年金(通称 カルパース)の幹部が交代。ESG投資を主導してきた理事が退任し、ESG投資反対派が理事に就任。
理由は、ESG投資を進めた結果カルパースの運用成績がS&P500を下回り続けており、年金生活が脅かされていると加入者が感じていることとされる。
ということだそうです。
ESG投資を行うと、環境や社会に害を及ぼす企業への投資を避けることになりますから、株主に報い続けてきた一次エネルギーやたばこ産業への投資を避けることとなりますから、運用不振はある意味仕方のないことかもしれません。
疑問なのは、年金基金が何故ESG投資に走るかということです。環境問題、社会問題、ガバナンスなどももちろん大切ですが、年金基金の役目は第一に加入者の年金生活を支えることでしょう。それを見失っていたとは言いませんが、2013年度からずっとS&P500を下回っていたというのですからもっと早くに見直すべきだったのでしょう。
今回のカルパースの理事交代は、私たちに教訓を与えてくれます。
私たちの大事な年金を運用する機関が、責任者の趣味みたいな投資をしている可能性があるということです。年金加入者は、個人では環境問題や社会問題に取り組んでいる人もいるでしょうが、年金にまでその役割を求める人は少数ないはずです。ハイリスクハイリターンももちろん求めておらず、安定的な収益を期待しています。
ESG投資が指数を上回るリターンを上げられるのならいいのですが、結果的にリターンの高い会社を避けることになってしまうのです。これでは安定的に収益をあげることは期待できません。好んでたばこ銘柄や一次エネルギー銘柄を買えとは言いませんが、機械的に幅広い銘柄に投資できるインデックス投資をしてほしいものです。
私の投資目的は、第一に自分の資産を築くこと。それ以外の問題に取り組むのは、巨万の富を築いてからと決めています。もちろんそうでない人もいるでしょうが、それは人それぞれです。
私は、私に利益をもたらしてくれる会社であれば何にでも投資します。
だから、JTへの投資を責めないでください。
それではまた!