KDDI、カブドットコム証券に出資する?!
こんばんは、よっぴーです。
「KDDI、カブコムに出資」。
1月24日(木)の日経新聞夕刊の一面を飾ってました。
KDDIと言えば、言わずと知れた(?)よっぴーの主力銘柄で、株式ポートフォリオの2割強を占めています。記事が目に入った時はびっくりしましたね。
まあKDDIが最近金融分野に力を入れいていることは知っていました。三菱UFJ銀行とじぶん銀行を設立したり、大和証券と金融子会社を設立したりとしていますから。
そして、この出資が完了すると証券会社を傘下に収めることとなります。
楽天が通信事業に参入する前に、いかにau経済圏の拡大するか。
それが現在のKDDIに課せられている至上命題です。そして、今回の出資もその一歩です。日常生活のすべてのサービスをau経済圏で済ませられれば、通信という最強のストックビジネスの顧客離れを防ぐことにもなり、仮に離れてもつながりを持ち続けられるという点でも利点があります。
対面サービスを提供する大手証券会社は、若者はほとんど利用しないでしょう。パソコンやスマホの操作に慣れていれば、手数料も安く、わずらわしさもないネット証券を選ぶのが普通です。
カブドットコム証券時は三菱UFJFG傘下ですが、ネット証券では第5位の規模です。通信を軸にビジネスを考えると先ず若者がターゲットとなりますから、証券ビジネス参入という点での出資先としては間違っていません。
利益が大きいのは高齢者をターゲットにしたビジネスですが、すでに野村証券や大和証券といった大手証券会社の牙城です。物理的な営業所や人員の確保を考えれば、異業種が参入するにはハードルが高いと思います。
問題は証券ビジネスがこれから儲かるのかという点ですが、今回の出資額も、カブドットコム証券の利益も、KDDIからすればかなり小さな規模になります。売上や利益への貢献はほとんどありません。
とすると、考えられるのはau経済圏の提供サービス拡充です。利益にはならなくても、サービス拡充による魅力アップが目的であれば、程良い出資先なのでしょう。あまり小さな証券会社だと、資産を預ける際の不安材しされてしまい意味がありません。
業界5位、三菱UFJFG傘下という看板は、本当にちょうどいいステータスです。
KDDIは、売上、利益への貢献は少なくても、その業界ではそれなりのポジションを確立している会社への出資をこれからも続けていくのでしょうね。ソフトバンクの孫正義社長が標榜する群戦略に近いものを感じます。今後の展開が楽しみです。
今回の出資はTOBにより市場から株式を集めるとのことですから、24日のカブドットコム証券は大幅高となりました。株式が値上がりしすぎて出資が折り合わないなんてことがないようにしていただきたいです。
さて、今年のNISAも去年と同じくKDDIとJTをそれぞれ200株、その他で残り枠を埋めるという方針ですが、今回のニュースがネガティブにとらえられ株価が下がるようであれば、恐れず買い進むのみです。
それではまた!